top of page
Search

「ここからは良くなる一方」能代カントリークラブ新支配人 佐藤和夫プロが語る再建への道

  • NCCアドミン
  • Oct 9
  • 3 min read

2023年12月に閉場した能代カントリークラブが、再建プロジェクトを経て2025年7月に再オープンしました。新しい支配人には、現役のプロゴルファー・佐藤和夫さんが就任。東京生まれ・東京育ちで、これまで能代との縁はありませんでしたが、現役を続けながら支配人を兼任する挑戦を選びました。競技者としての経験を生かし、地域に親しまれるゴルフ場づくりに取り組んでいます。

ree

「北斗の拳」のような荒野

支配人就任の話をいただいたのは2024年の春。代表から声をかけていただきましたが、正直迷いましたね。プロゴルファーとして試合もあるし、レッスンプロとしてスクールもある。両立できるのか、と。

その時に初めて再建前のコースを見ました。雑草は伸び放題、枯れた松がそのまま立ち、地割れもひどい。まるで荒野。北斗の拳の世界のようで、文字通り言葉を失いました。こんなゴルフ場、再生できるのかと。


ree

プロとして数多くの名コースを回ってきましたが、これほど荒れた姿のゴルフ場は初めて見ました。でも、だからこそ思ったんです。「これ以上悪くなることはない。ここからは良くなる一方」な場所だなと。さらに代表が考えている「5人プレイ(東北初)」や「一人乗りカート」、といった新しい試みを聞いて、これは面白いと思いました。私でよければ、やらせてくださいと志願しました。

ゴルフの敷居を下げる


私が目指すのは「ゴルフの敷居を下げる」こと。初心者向けにカップを大きくする日を設けたり、1ホールだけのプレイプランを作ったり。ティーグラウンドにこだわらず、フェアウェイから打ち始めてもいい。まずは気軽にゴルフに触れてもらう機会を増やしたい。「ゴルフ場って、細かいルールがあるんでしょ?」みたいなイメージを払拭できるくらい、気軽に来られるゴルフ場でありたいですね。

練習場は基本的に平らですが、実際のコースには起伏がある。その違いを体験することで、ゴルフの本当の面白さが分かるんです。「練習場のような使い方ができる日」なんてのがあってもいいかな。ゴルフは生涯スポーツですから、40代、50代、60代から始めたって遅くない。

東北初の一人乗りカートも導入しますし、貸しクラブも用意して、初心者の方が初期投資を抑えてゴルフを始められる環境を作っていきたいですね。


ree

また明日も来たい、と思える場所に


無事にリニューアルオープンは果たしましたが、経営的にはまだ厳しい状況が続いています。整備用の車両は故障が多く、新しいものを入れても追いつきません。芝もまだ十分とは言えませんが、この場所には確かな魅力があります。

能代カントリークラブの強みは、砂地の土壌による水はけの良さです。山のコースとは違い、雨の日

でもプレーでき、翌日が晴れれば何の問題もなく楽しめます。ポテンシャルは高いのです。

「皆さんに楽しんでもらい、また明日も来たいと思えるコース」にしたい。再建の途上にありますが、白神山地を望み、日本海の風を感じられるロケーションはここだけの魅力です。

関東のゴルフ場は人で溢れていますが、地方は違います。だからこそ、地域の方々が気軽に集える場所をつくりたい。最悪の状態からのスタートだから、あとは上を向くだけです。能代カントリークラブを「特別な場所」として蘇らせること、それが私の使命です。


ree

 
 
 

Comments


bottom of page